「ヨチヨチ父 とまどう父/ヨシタケシンスケ」感想~思っていたのと違った~

書籍・絵本
weinstock / Pixabay

ヨシタケシンスケさんが、父親目線で書かれた子育てエッセイを読んでみました。

評価もすっごく良くて、仲良しのブロガーさんも絶賛!

はやる気持ちを抑えていざ読み進めていったんだけどー

 

あれ?なんか思ってたんと違う!

 

※今回の感想記事には若干ネタバレも含まれます

※ヨシタケさんファンの方には刺激が強いかもしれません

 

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「父は共感、母は落胆」というキャッチフレーズ

 

 

「ヨチヨチ父」には、面白いキャッチフレーズがついてます。

「父は共感、母は落胆」というもの。

 

このキャッチフレーズは、なかなか上手いことつけているなって思ったよね!

だって、本当にキャッチフレーズの通り、父親と母親の温度差っていうんかな?

父親と母親で、感じ方がここまで違うのかと思ったから。

 

実際に落胆はしたのかってことなんだけど、落胆とはちょっと違いました。

共感できる部分もあるし、あるある!って面白さを感じる部分が多々あるんですよ。

けど、その一方で「何言ってんだ?」と思ってしまう部分もあったり、ここはちょっと。。。って部分もあります。

 

はっきりいって「共感」や「落胆」の一言では表せないくらい、すごい考えさせらる本でしたね。

 

父親目線だからこそ感じること

 

育児エッセイ本って、母親目線のものが多く、父親目線のものって少ないですよね。

しかも、書いているのが絵本で有名なヨシタケさん。

ヨシタケさんの絵本は大好きなので、ブロガーさんからこの本の存在を教えてもらったときは、「これは読むしかないやろ!」と思いました。

 

私に、この本の存在を教えてくれたブロガーさんは2児の父である伏兎さん。

伏兎さんの感想記事をみてもわかるように、父親の心鷲掴みです(笑)

 

伏兎さんの「ヨチヨチ父」の感想記事

お父さん目線の育児イラストエッセイ本『ヨチヨチ父ーとまどいの日々ー』

 

主人にも読んでもらいたかったんだけど、読む気がないようなので我が家の父親の意見はどうなのかは不明。

だけど、読んでいる中で、主人もこんな行動してたなってことは多かったですね。

 

本を読んでいる中で感じたのが、父親と母親では感じ方がかなり違うんだなということ。

「10.荷物問題」にあるように「母親のちょっと」と「父親のちょっと」ってかなり感覚に違いがあるんですよね。

 

その感覚の違いからトラブルやイライラにつながってたんだなーって改めて感じます。

うまく例えていると感じたのが「23.にわかファン」。

なぜトラブルになるのかが、すっごくわかりやすく表現されていて面白く感じた部分です♪

 

夫はこんなこと考えながら育児してんのか。。。と参考になる本でした。

 

 

 

レビューのように絶賛できない

 

「ヨチヨチ父」の感想やレビューを見ると、すごい絶賛されているなぁと感じます。

評価も高く、「優しい気持ちになれた」「もっとみんなに読んでもらいたい」「人に贈りたい」などなど、すごい人気の本だというのがわかります。

 

しかしですね、私は素直に絶賛できませんでした。

私の器が小さいっていうのも理由なんですけど、モヤっとする部分も多かったです。

 

素晴らしいぞっていう感想やレビューは多々あると思うんで、今回は素晴らしい部分はあえて省きます。

ネガティブな部分をいくつかご紹介します。

 

 

父親だけでなく母親も一緒だぞ!

 

「7.父親になるための訓練」という項目。簡単に言っちゃうと

子どもの頃は何をしても褒めてもらえたけど、社会人では「出来て当たり前」となってしまう。

でも、それは父親になるための訓練だったかもって事ですね。

 

うん、これね。母親も一緒だからねって言いたかった。

というより、「母親じゃん!」「母親だから当然」と思われるのとよく似てるなって。

 

「19.モヤモヤ」もそうなんだけど、母親も感じたことだし通ってきた道なんだぞって言いたいんですよ。

母親であっても、言葉で言ってくれた方が嬉しい気持ちは同じ。

どんなにモヤモヤすることがあっても、逃げ出したいと思うことがあってもやるしかねぇからやってんだぞ!って。

 

私は、以前は子どもが苦手だったって事があるからかもしれないけど、息子が新生児の時は、わからないことだらけでモヤモヤの方が多くてしんどかったです。

とにかく必死で「子育て楽しい♪」なんて思えませんでしたからね。

 

だからか、この本を読んでいて「パパはこういう生き物」という感じが素直に受け取れませんでした。

「母親も共感したよー」という意見は、この部分をポジティブに変換できる素敵な人なんだと思います。

 

 

理想と現実

 

読んでいる中で、父親の理想&幻想がぶち壊される場面がちょくちょく出てきます。

「14.イチャイチャしたい」「30.ファンタジー」などがそうですね。

 

ママとイチャイチャしたいけど、構ってもらえない。

風邪をひいても看病してくれるどころか文句を言われる。

 

まぁ、私も奥様側のことをやってますね。

とてもじゃないけど、気の利いた断り方をする余裕がありませんでした。

風邪に対しても、子どもに移らないようにが第一になってしまうんですよね。

 

逆に母親が風邪を引いた時ってどうでしょう?

看病どころか「熱があっても寝込めない」パターンの方が多いんですよね。

「心も体も弱っているのに」どころじゃなくて、もはや気合で乗り切る感じですね。

 

母親だって、元気で心に余裕があれば父親にやさしく出来るんですよー(震え声)

 

 

 

母親が強いというわけではない

 

 

本の中で「父親はシャイなんです」とあるんですけど、これにはモヤモヤしましたね。

母親でも苦手な人は多いですよ。

でもね、親子のコミュニティーのために頑張るんですよ。

 

情報アンテナを常に張っておきたいという人ももちろんいてます。

でも、円滑に進めるために苦手なコミュニケーションを頑張っているパターンもあるって知ってほしいです。

「ママ友作れるかな?」「子どものために頑張ろう」と悩む声も聞いたことはないでしょうか?

 

だから「12.パパとパパの距離」をみると、うーんと思ってしまう部分があります。

シャイとか言ってる場合じゃないだろって思って。

「20.女性は強い」に対しても、強いわけでもなんでもないんですよ。

 

仕事を想像していただいた方がわかりやすいかもですが、お客様と共通の話題があった方が心をつかみやすいですよね。

シャイだからって、コミュニケーションをとらないわけにはいかないですよね。

感覚的にはそんな感じです。

 

 

 

ここだけは理解できない部分

 

 

私が共感できないというかしたくないと感じたのが「44.人生のピーク」

家訓やモットーは大いに結構!だけど、元神童の扱いが。。。

 

いや、悪意がないのは分かっていますよ。

でも、「パッとしない」と表現しちゃうのはいかがなもんだろうと。

元神童であっても、大人になっても輝いている人はいると思うんですよ。

 

ゆっくりと人の後を追いかける人生。

その目線から身に付けるやさしさやしなやかさって、いい人生を送る上でとても有利に働くハズなのです。

引用元:ヨチヨチ父 戸惑う日々/ヨシタケシンスケ

 

我が家のようなゆっくりペースなら共感しちゃいそうな項目ではあるんですが、どんなペースであってもその立場だからこそ感じることがあって、得るものがあるわけで。。。

だから、この1文は共感できませんでした。

 

 

改めて感想を言うなれば

 

今回は共感できない部分を主にお伝えしました。

実際に、私は絶賛しちゃうほど心は掴まれませんでした。

 

しかし、父親目線だからこそ感じることが盛りだくさんで面白い本でしたね。

「1.正直な感想」「52.脇役間」なんかは共感する人が多いんじゃないかな?

 

私がこの本を読んで一番心が掴まれた部分。

それは「あとがき」の部分ですね。

 

ヨシタケさんの気持ちがギューッと濃縮されたような文章でグッときました!

そうだよ!これだよ!って(笑)

育児において一番大切なのは「共感」。

 

良くも悪くもストレートに表現された本です。

余裕のない奥様は見ない方がいいかと思いますが、父親は必見ですね。

父親の心をガッチリ掴む本であることは間違いないです。

活字が苦手じゃー!って方にも読みやすいのが魅力ですよ♪

 

気になった方は是非読んでみてください。

 

 

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